宣伝カー

出かけた先での出来事です。

電車に乗り、先方より指定された駅で降りました。

目的地まではおよそ1km。たいした距離でもないので、とりあえず歩くことにしました。

車道を見ると、見事なまでの大渋滞。

朝夕のラッシュというわけでもないのに、車はほとんど動いていません。

そんな渋滞の中、私のすぐ近くで音楽を鳴らしている車がありました。

よく見ると、どうやら選挙カーのような見た目。

屋根の上に看板が載っていて、何やら文字が書いてありますが、小さくて読めません。

面白かったのはその挙動です。

渋滞で車が止まると、音楽がピタッと止まる。

少し動き出すと、また音楽が流れる。それも曲の初めから再スタート。

その繰り返し。

つまりどういうことかというと、

音楽の「イントロ」だけが、延々と再生され続けるのです。

流れていた曲は、DA PUMPの「USA」。

当時、テレビでも街でも一斉を風靡した、あの曲です。

おそらく「誰でも知っているから」という理由で、あえて選ばれたのでしょう。

ところがこの車、私とほぼ並走状態。

歩いている私の近くで、「U・U・USA!」

…と始まったかと思うと、車が止まり、音が切れる。

また動き出す。「U・U・USA!」

そしてまた止まる。

Aメロに入る前に、必ず止まる。

結果として、私は目的地に着くまで、

「U・U・USA!」の部分だけを、何度も何度も聴かされることになりました。

大ブレイクしていた曲なので知っています。

でも、こんな大音量で、しかもイントロ限定で浴びせられるとは思ってもみませんでした。

さすがにちょっとした洗脳体験です。

目的地の近くで、ようやく看板の文字が読めました。

そこに書かれていたのは、

「◯◯寺 ちびっ子節分大会、奮ってご参加ください」

その車は、近所のお寺のイベント告知をする宣伝カーでした。

節分のお知らせで「USA」。しかも宣伝カーまで投入。

「……そう来るか」

思わず、しばし呆然としてしまいました。

やがて渋滞は少しずつ緩和され、
宣伝カー、いや、もはや USAカー は、
何事もなかったかのように、どこかへ走り去っていきました。

こうして私の中に、

DA PUMPの「USA」は、より深く、強く刻み込まれたのでした。

余談ですが、この曲はカバーです。

原曲は、ジョー・イエローの「USA」。

こちらはまた違った味わいがあります。

今回は両方を掲載しますので、

ぜひ聴き比べてみてください。

同じ「USA」でも、受け取る印象がずいぶん変わるのが面白いところです。

DA PUMP – USA

ジョーイエロー – USA

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